« See and Say Series | Main | memo : 青空文庫 »

2008.07.01

澁澤龍彦が選ぶポルノグラフィーBEST10

澁澤龍彦が「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」中のエッセイ「ポルノグラフィ」(初出は雑誌「マリ・クレール」の1984年9月号)にて、自身の選ぶポルノグラフィのBEST10を披露している。
以下、そのラインナップ。

■マルキ・ド・サド 「悪徳の栄え」

悪徳の栄え〈上〉 (河出文庫)
マルキ・ド サド マルキ・ド・サド
河出書房新社
売り上げランキング: 13815

悪徳の栄え〈下〉 (河出文庫)
マルキ・ド サド マルキ・ド・サド
河出書房新社
売り上げランキング: 53365

■オーブリ・ビアズレー「美神の館」

美神の館 (中公文庫)
美神の館 (中公文庫)
posted with amazlet at 08.07.01
オーブリ・ビアズレー 澁澤 龍彦
中央公論社
売り上げランキング: 611208

■ポーリーヌ・レージュ「O嬢の物語」

O嬢の物語 (河出文庫)
O嬢の物語 (河出文庫)
posted with amazlet at 08.07.01
ポーリーヌ・レアージュ 澁澤 龍彦
河出書房新社
売り上げランキング: 21571

■A・ピエール・ド・マンディアルグ「城の中のイギリス人」

城の中のイギリス人 (白水Uブックス (66))
A・ピエール・ド・マンディアルグ 澁澤 龍彦
白水社
売り上げランキング: 346061

■ギヨーム・アポリネール「一万一千本の鞭」

一万一千本の鞭 (1983年) (富士見ロマン文庫)
ギヨーム・アポリネール
富士見書房
売り上げランキング: 581582

■ジョルジュ・バタイユ「マダム・エドワルダ」

マダム・エドワルダ―バタイユ作品集 (角川文庫クラシックス)
G.バタイユ 生田 耕作
角川書店
売り上げランキング: 39852

■ジャン・コクトー「白書」

白書
白書
posted with amazlet at 08.07.01
ジャン コクトー
求龍堂
売り上げランキング: 554734

■フランク・ハリス「わが生涯と愛」

わが生涯と愛
わが生涯と愛
posted with amazlet at 08.07.01
フランク ハリス
ルー出版

■ピエール・クロソウスキー「ロベルトは今夜」

ロベルトは今夜 (河出文庫)
ピエール・クロソウスキー
河出書房新社
売り上げランキング: 112841

■ピエール・ルイス「アフロディテ―古代風俗 」

アフロディテ―古代風俗 (平凡社ライブラリー)
ピエール ルイス
平凡社
売り上げランキング: 106041

定番といった感じのラインナップではあるけれど、マゾッホの「毛皮のビーナス」が入っていないのがちょっと不思議かも。エッセイの中では、GOOD40として次点40作もリストアップされているのだが、そちらにも入っていない。

この中で未読なのは、後半のジャン・コクトー「白書」、フランク・ハリス「わが生涯と愛」、ピエール・クロソウスキー「ロベルトは今夜」、ピエール・ルイス「アフロディテ―古代風俗 」。
既読の7冊については澁澤がベストに選ぶだけあって、どれも面白いと思うけど、自分の好みでいうと「悪徳の栄え」と「城の中のイギリス人」が双璧だろうか。(サドは澁澤の抄訳でしか読んだことないのだが、佐藤晴夫訳はどんなものだろう?)
バタイユは「マダム・エドワルダ」より「眼球譚」の方が好み。因みにバタイユは光文社古典新訳文庫から「マダム・エドワルダ/目玉の話」として新訳が出てるけど「眼球譚」を「目玉の話」などと訳す神経を疑う。という訳で読むのならやはり生田耕作訳をお勧めしたい。

未読の中ではフランク・ハリスの「わが生涯と愛」は面白そうなんで読んでみたいなぁ。

※追記

バタイユの「眼球譚」の生田耕作訳と中条省平訳について比較してるブログがあった。

MobileSamurai41 : バタイユ「眼球譚」→「目玉の話」

ここで抜き書きされてる部分を見たかぎりでは、やはり僕には生田耕作の訳の方が断然良いように思える。僕はフェティシズムは様式であり、その様式を維持するには(翻訳としての正確さや読みやすさとはまた別の)相応しい言葉が必要なのだと信じる。

都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト (学研M文庫)
渋澤 龍彦
学習研究社
売り上げランキング: 79165

Jul 1, 2008 8:38:47 PM |

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/10993/41706741

Listed below are links to weblogs that reference 澁澤龍彦が選ぶポルノグラフィーBEST10:

Comments

「城の中のイギリス人」をお送りするところでした。
そうですね、Hugoさんはたいへんな読書家だから、たいてい読んでいるんでしょう。
うーん、困ったな。

Posted by: osa | 2008.07.01 11:17 午後

osaさん、こんにちは。
いやー全然読んでないですよ。実は「都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト」にはネタにしたエッセイ以外に澁澤が選んだノンジャンルの小説BEST10も掲載されてるんですが、そちらは半分も読んでないありさまだったんで、ポルノの方を取り上げた次第です。

Posted by: Hugo | 2008.07.02 04:27 午後

Post a comment