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2008.06.04

東京メモ 6/1〜6/2

巣鴨で見かけた謎のびら

2008年6月1日から2日にかけて東京に遊びにいった。
大阪を5月31日23時40分、大阪駅桜橋口発の高速バスにて出発。東京はJR新宿駅新南口に着いたのは翌6月1日の朝8時過ぎ。バスは土曜の夜発ということもあってか、普段乗る金曜の夜に比べて幾分空いてる感じ。

夜行の高速バスの利点は値段が安いということもあるけれど、時間が有効に使えるという点もある。ただ無駄に早い時間に着きすぎるので早朝から目当てのギャラリーや店が開く昼前迄の時間を如何に潰すかに頭を捻ることになる。で、最近はもっぱら適当にぶらぶらと散歩して時間を潰すことにしてる。そういう訳でJR新宿駅から山手線で巣鴨まで行って巣鴨を散歩することにした。巣鴨に特に意味はなく単なる思いつき。

東京に出る前にWikipediaで巣鴨を調べてみると「マクドナルド巣鴨店の店内には、シルバーシートがある。また、高齢者が多いことから、メニューの表記が高齢者向けにされている。」という記述があって気になっていたので、巣鴨のマクドナルドで朝食を食べようと思っていたのだが、その手前に大阪にはない「バーガーキング」があったので、何故かふらふらと入ってしまい朝からワッパーチーズのミールを頼んでしまう。
(因みにマクドナルドはその後、休憩でアイスコーヒーを飲み行ったのだが、Wikipedia に書かれてるような高齢者向けのメニュー表記とか確認できなかった。ガゼか?)

DSCF0301巣鴨というとおばあちゃんの原宿ということで阿呆程の老婆が押し寄せる町として有名だけれど、朝の9時ではまだ商店街の店舗も開いておらず、幾ら老人の朝が早いとはいえ殆ど姿を見かけない。
とりあえず結構長い商店街をぶらぶら歩く。日本一の赤パンツの店とか、春日三球の店とか目につく。春日三球ってまだ生きてたのか?死んだのは嫁の照代?とか考えると眠れなくなりそうなので止める。

DSCF0344巣鴨の商店街やその裏手の住宅街を歩いていて、僕を興奮させたのはあちこちに見かけた猫水の存在である。猫水とは猫(や犬)が通路にしたり大小便したりするのを防ぐために、庭や塀などに設置された水を入れたペットボトルのことで、一般にはボトルに入れた水が太陽光できらきら光のを猫が嫌うなどと言われているけれど、その根拠や実際の効果の程は怪しい。80年代に入りペットボトルが普及しだして以降、口コミで広く浸透し実践されてきた現代呪術の一つで、僕はこの猫水が以前から気になってしかたがなかったのだ。流石に最近では非科学的で根拠のないものという当たり前の事実に気づく人が増えたのか下火になりつつあり寂しい思いをしていたのだが、この巣鴨ではとげぬき地蔵のお陰で信仰心が強いのかこのようなオカルトが未だに根付いているのである。

DSCF0361因みに巣鴨では野良猫も良く見かけた。猫水を置きたくなるのはそういう理由があるからかもしれない。

結局、巣鴨で3時間近くぶらぶらと時間を潰して、JR環状線、中央線を乗り継いで中野へ向かう。

中野に行くのには目的があって中野ブロードウェイ内にある書店「タコシェ」にて、漫画家田中六大さんの漫画「魔法少女くるみちゃん」を購入する為である。六大さんの本はタコシェ入り口の同人誌やミニコミ誌などが置かれている台に平積みされており直ぐに判った。あと、適当に店内を流して見て、QuickJapanの赤田祐一がまんだらけから出していたサブカル雑誌の「あかまつ」の別冊「戦後セクシー雑誌大全―実話と画報・篇」もついでに購入。
「タコシェ」は店内が狭くて客が押し合いへし合いせねばならず、長時間いると頭が痛くなるのでそうそうに引き上げて、ついでに中野ブロードウェイ内の「まんだらけ」だとかサブカル・オタク系の店を冷やかす。ベッツィ人形の良いのがあれば買っても良いかなと思ってのだが、人が多くて真剣に探す気力を喪失してしまった。という訳で、結構早くに中野ブロードウェイを出てきてしまったので、時間つぶしの為、中野からお隣の駅である東中野まで何となく歩くことにする。
中野から東中野にかけての道のりは割と高級っぽい住宅街ということもあって、あまりこれはという光景に出くわさない。猫水も見かけない。桜の木で作られたという食器棚の粗大ゴミはなかなか良い感じだったけれど。

DSCF0396東中野駅からJR中央線、山手線経由で渋谷へ。駅に着いた瞬間、人の多さに頭が眩む。空を見上げたら飛行機雲。
渋谷の目的は「マリアの心臓」でやってる丸尾末広の「パノラマ島奇譚出版記念展」を見る為。本が出たのは結構前なのに何で今更やってんの?という感じではある。「マリアの心臓」へは以前に一度行ったことがあるのだが場所を完全に忘れてる。twitterで「場所が判らん」と呟いて、とりあえずタワーレコードの洋書売り場へ。「Hi Fructose Vol.7」を買おうと思ったのだが売ってない。糞の役にも立たない本屋だ。仕方ないので、もしかしたら前から欲しいと思ってた「Mutter Museum: Historic Medical Photographs 」があるかも?と思って探してみたけど置いてない。やはり糞の役にも立たない本屋だ。と、本屋に八つ当たりしてる内に親切な人がtwitterで「マリアの心臓」の場所を教えてくれたので出向く。超便利で親切なインターネットです。

入場料1000円払って展示を見る。「パノラマ島奇譚」を中心として直筆原画に過去に刊行した書籍などが展示されている。でも、書籍は展示してるだけで手にとって中を見ることが出来ない。正直、1000円の入場料はぼったくりだと思った。

続いて渋谷から地下鉄で表参道へ。太田記念美術館で開催中の「蜀山人 大田南畝 -大江戸マルチ文化人交遊録-」を見る為。でも、うろ覚えの記憶頼りに表参道まで来たは良いものの、太田記念美術館はJR原宿駅の近くにあると知ってショック。表参道の駅から頑張って原宿まで歩く。

展示は大田南畝が賛を書き、交流のあった絵師が絵を描いた肉筆画や、狂歌集や肉筆の手紙など。実際のところ南畝直筆といっても学の無い僕には読める筈もなく???な感じなのだが、大田南畝は江戸期の文人の中で最も好きな人なので、いろいろ見ることができて、それはそれでハッピーだったということにしておきたい。

「マリアの心臓」も「太田記念美術館」も場所を探すのに必死で建物の写真撮るのを忘れた。

飲み会の約束の時間が近づいてきたので、急いで新宿へ。
待ち合わせはJR新宿駅東口の改札を出たところ。参加者は僕、「好きになったメモ」のヒサミチさん、「蝙蝠と蛞蝓の宴」の古谷葵さん、「バナナブレッドのプディング」の西子さん、「ヒトのにくばかりやくな」の中野スカさんの5人。場所は「アジア de クッション 新宿店」。ヒサミチさんとは久しぶりで髪の毛が伸びてて吃驚した。あと、スカさんには「仮面ライダー電王」のコピー本の第3弾を頂く。いろいろ飲んだり食べたり喋ったり、他所のテーブルに丸聞こえな大きな声でヒサミチさんがおまんこだのちんこだのを連呼してる内に終電の時間が来たのでお開きに。僕は見送りついでにJRで池袋まで行き、駅近くの漫画喫茶で宿泊。久しぶりにワインをガバガバ飲んだ(ボトルを4本か5本ぐらい開けて、その大半を僕とヒサミチさんが飲んだ)ので、速攻就寝。

6月2日、9時前に起床。とりあえず、池袋駅前のマクドナルドで朝食。この日は仕事を休んで来たのだが、どうしてもやっておく作業があるので再び漫画喫茶に行って、ちょこちょこ仕事。

11時に「All Tomorrow’s Girls」のfumi_oさん、昨日に引き続きの中野スカさんとランチの約束なので、JRと地下鉄を乗り継いで表参道へ。場所は「糖朝」。 僕は全然知らなかったのだが、割と有名なお店らしい。fumi_oさんとスカさんは五目粥のランチセット、僕はワンタン麺のランチセット。食後に豆腐花という冷や奴にシロップをかけたスイーツが出てくる。何とも不思議な食べ物。ランチ中はfumi_oさんとスカさんがPTA談義で盛りあがってました。なんかここら辺になってくると写真を撮ることとかすっかり忘れてる感じ。

DSCF0421ランチ後、夜は行けないので今から西牧さんの個展に行くというので、特に予定もないので付いていくことに。地下鉄で銀座へ。

ヴァニラ画廊」では西牧さんがオープニングパーティーで配るキエムクーチョコレートの準備中。いろいろ話を伺いながら作品を見せてもらう。

西牧さんの作品を実際に見るのは今回が初めて。鉛筆の細かいタッチなど解像度の低いWEB上の画像では判らないので、やはり実物を見ないと判らない部分はいろいろある。今回、割と古めの作品から2008年の最新作まで網羅する展示になっていて、並べて見て感じるのはここ最近の作品のスタイルの変化について。西牧さんの黒戯画で描かれてきた遊戯色の強い世界は、西牧さんの脳内に明確に構築されたイメージによるもので、それが映画や物語の一場面を見ているような強力な世界観を見るものに与えていたのだと思う。しかし、最近の作品では背景は省略され白くなり物語性は希薄になっていて、特に最新作である比較的大きなサイズの作品では背景はおろか黒戯画的なガジェットすら消失してしまっている。この変化がどのような意味を持つものなのかは作者である西牧さん本人以外は知り得ぬところではあるけれど、僕個人が感じた印象を敢えて言うとすれば、従来の作風が脳内に完成されたイメージ、世界の再現であったすれば、現在の作風はそれまで世界を構築するための構成要素に過ぎなかった人物が、絵そのものの主題としてより主体的な存在として描かれるようになったんじゃないかなぁと。で、その背景には映像作品などでモデルとして協力されてる林アサコさんの影響があるのかなぁと。何か西牧さんに全力で否定されそうな気もしますが……。林さんは確かに西牧さんが今まで作品に描いてきた少女をそのまんま具現化したような女性ですけど、現実の人間としての林さんは当たり前だけど西牧さんの脳内イメージとは違う、独立した存在な訳で、そこら辺がやはり多少なりとも作風に影響を与えているのと違うかなぁ。勿論、林さんというモデルを得たことでビデオや写真という異なる表現手法に挑戦しだして、そのフィードバックが鉛筆が作品にも現れているという部分もあるんだろうけど。新作の少女画が百人中90人ぐらい「林アサコさんがモデルですよね」って言いそうだけど実はそうじゃない。という話から余計にそう感じてしまうのだなぁ。

でもまぁ、そういうことは別として、西牧徹という希有な画家の全貌を掴むことのできる非常に満足度の高い展示であることは間違いないです。しかもタダだよ。「マリアの心臓」はあのショボい展示で1000円も取るのに。

で、fumi_o さんやお子さんが帰る時間なので帰らねばならないということになり、僕もやり残しの仕事があるので一端引き上げることに。なんか、展示を見てる最中にメールが来てサーバーがトラブってるとのこと。銀座でネットの使える場所が見つからないので、携帯電話の電池を気にしつつ電話で指示しながら会社の人に対応してもらう。その後、新橋まで行って漫画喫茶からインターネット経由でメンテナンス。会社休むのも楽じゃない。

Choco

仕事を終えて銀座の「ヴァニラ画廊」に舞い戻ったのは16時過ぎ。オープニングパーティーにはまだ少し早いけれど、お客さんがちらほらと増えてくる。そうこうしてる内に、黒のスーツと帽子で決めたイケメンのお兄さんに声をかけられる。誰かと思うと「ヴリル協會」のヨヨギさん。お会いするのは2年振りぐらい? 相変わらず格好良い人だ。で、ヨヨギさんといろいろ話とかしてると、西牧さんから声をかけられて、個展を見に来られた画家の上田風子さんを紹介していただく。上田風子さんの絵は前からファンなのでご挨拶できてもの凄く嬉しかったのですが、西牧さんが上田風子さんに(好意から言っていただいているのは良く判るのですが)「有名なARTブログをやってるHugoさんです」と紹介されたので死ぬかと思いました。上田風子さんも誰こいつ?という感じでぽかーんとされてました。いや、本当に有り難いのですけど……。

とか何とかやってる内に結構な人数が集まってオープニング・パーティーの始まり。いったん画廊の外に出て再入場。オープニング・パーティーは有料なので入場料の800円を払って、おまけのキエムクーチョコレート(上図がそのパッケージ。凄く凝ってる)をいただく。
テーブルの上にはお菓子とワインやジュースが置かれて、皆さん和やかに作品をみたり歓談されたり。
始まって暫くしたころ、画家のこやまけんいちさん黒木こずゑさんが来られる。黒木こずゑさんとはメールではやり取りさせてもらったことはあるけれど、実際にお会いするのは今日が初めて。お会いする前はサイトなどの印象でもっとGOTHっぽい感じの人かなと思っていたら、実際の黒木さんはなんだかうふうふふわふわした感じのとても可愛らしい人で、特に作品の少女がそのまま抜け出して大人の男性になったような(というと何だか変な感じだけれど、まさにその通りの人なのですよ)こやまけんいちさんと二人できゃっきゃとお話してる姿を見るとそこだけ空間のラブリー指数が200%ぐらい上昇しているのではないかと思われるぐらい。

パーティーの様子は画廊内は撮影禁止だろうとのことで写真は撮らなかったのだけれど、黒木こずゑさんのブログでその時の様子の写真が掲載されてます。ちらりと僕も写ってますね。

オープニング・パーティーの目玉は、林アサコさんと星まどかさんによる「cakehoop-play」と題されたパフォーマンス。ホールケーキをピチピチのホットパンツを履いた二人がぐちゃぐちゃにした後、クリームやらゼリーやら載せて元のケーキの形を復元するというもの。
狭いギャラリーの中ということもあってあまり派手なことは出来ないのは仕方ないけど、ブーツで踏んづけるというのが出来ないのが残念だったかなぁ。エロ可愛い格好をした女の子二人がきゃっきゃと騒ぎながらケーキ潰したりスプレーのクリームをじゅるじゅるぶちまけてる姿は見ていて楽しいものではありましたが。で、パフォーマンスの終了後、そのぐちゃぐちゃケーキを試食しませんか?ということで指で少しすくって味見してみたのですが、スポンジは全部何処かへ行ってしまっており、クリームの塊の中にゼリーなどの屑が混入してるという感じであまり食べたいという味では無かったです。でも、何故かこやまけんいちさんはばくばく食べてて何だか凄かったです。

いただいたぽ〜じゅさんの名刺

パーティー終了後、西牧さんが打ち上げをするというので、厚かましいとは思いつつも参加させてもらいました。場所は銀座のライオン。ちょうど僕の前の席の人があさりよしとおをにこやかにされたような方で、どなたかしら?と思っていると、何と、ショタ同人界のカリスマ的存在のぽ〜じゅさんその人でした。西牧さんとぽ〜じゅさんが知り合いとは思っても居なかったので吃驚でした。名刺をいただいた上に、厚かましくも握手までしてもらいましてミーハー丸出しです。でも、この人の描く男の子の尻とか玉袋とか本当に凄いんですよ。

打ち上げは最後まで居たかったのですが、帰りのバスの都合で一足先に抜けさせてもらってJR環状線で新宿へ。
新宿では、埼玉から仕事終わってからわざわざバスの見送りの為だけにマイミクの方が来てくださって、なんかもの凄く申し訳なく思いましたけど嬉しかったです。しかも誕生日プレゼントまでいただきまして、お礼の言葉もありません。本当にどうもありがとうございました。

なんやかやと慌ただしかったですが楽しい二日間でした。
僕の為にわざわざ時間を割いてくださった方々どうもありがとうございました。 特に西牧徹さんには本当に幾ら言葉を費やしても足りないぐらいです。感謝しております。

今回覚え書きが長すぎ……

Flickr photoset : Tokyo 2008-06-01/02

※追記
そういえばこやまけんいちさんから直接お聞きしたのですが、年末にこやまけんいちさんの画集が出るそうです。また12月にはヴァニラ画廊での個展も決まっているとのことです。凄く楽しみですねぇ。

Jun 4, 2008 12:38:46 PM |

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Comments

こんばんは!
ヴァニラ画廊はしばらく行ってないんですけど、貴重な画廊ですよね。hugoさんにはど真ん中だったんじゃないですかぁ。

貴重と言えば、渋谷の美蕾樹は行かれましたか?老舗の貫禄とでも言いましょうか、あそこの本棚もなかなかお勧めですよ!

ところで池袋泊だったんですね。とっても近いので、連絡くださればよかったのに〜w。ひよっとしてマックって、ビックカメラの隣りマックですか。私かtokyoxかのどっちかとすれ違ってたかもしれませんねw。

Posted by: うるとらまりん | 2008.06.05 12:03 午前

東京日程お疲れさまでした

webスナイパーにて西牧さんオープニングパーティのレポートが掲載されてますね
http://sniper.jp/008sniper/0085event/post_913.php

Posted by: ヨヨギ | 2008.06.05 05:09 午前

うるとらまりんさん、こんにちは。
美蕾樹って2006年に閉廊したって聞いたんですけど、まだあるのでしょうか?
マックはそのビックカメラの隣のマックです。うるとらまりんさんは池袋にお住まいだったんですねぇ。今回池袋は殆ど漫画喫茶で寝るだけでしたんで、次に東京行くときはいろいろ歩いて回りたいなぁと思ってます。ちょっと駅前ぶらついた感じがなかなか面白い街でしたので。

ヨヨギさん、ヴァニラ画廊ではどうも。
SMスナイパーの人も来てたんですねぇ。次のTHとかにもレポートが載るのかなぁ。

Posted by: Hugo | 2008.06.05 10:51 午前

美蕾樹って2006年に閉廊したんですかぁ。ビックリです。しばらくご無沙汰していた間にそんなことになっていたんですね。色々思い出深いギャラリーだったのでとっても残念です。

Posted by: うるとらまりん | 2008.06.05 09:09 午後

良い画廊だったみたいですね。画家の西牧徹さんからもアソコは良いトコだったよーとか聴かされて、閉める前に一度行っておきたかったなぁと後悔しております。

Posted by: Hugo | 2008.06.05 09:13 午後

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