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2007.05.14

読んだ本「戦国時代のハラノムシ」

Haranomushi1

蟯虫(ギョウチュウ)
生息地:男女のちぎりで幼虫が宿るので、陰部と推定される。
特徴:一年に六度めぐってくる「庚申」の夜、とりついた人の体内からそっと抜け出す。舌がながくとてもおしゃべりで、夢にみただけでまだ実行していないことや、その人が抱いている欲望まで閻魔大王に告げ口し、地獄に落とそうとする。
病状:庚申の夜に男女のちぎりを交わすと、この虫の幼虫を宿してしまう。とりつかれた人は天刑(天罰)の病をわずらって死んでしまう。
対処法:徹夜で「庚申待」をして虫の脱出を妨げ、その晩はちぎりを控えて幼虫を宿さないように予防するしか、方法はなかろう。

16世紀に書かれた「針聞書」という医学書に書かれた、人体に病をなすハラノムシの一種、蟯虫についての解説。戦国時代の人々は病気というものは体内に宿った虫によって引き起こされるものと考えており、彼等にとって人間の体内はバージェス断層も腰を抜かすようなワンダフルライフに満ちた世界だった。

本書はその「針聞書」の解説書で、「針聞書」に記載されている63種の虫を紹介している。図版は全てカラーで、形態別に分類された虫を一匹一ページで解説。巻末には「針聞書」に記された詞書が全文翻字され掲載されており、編者の一人である長野仁による読みでのある「針聞書」と当時の医療についての解説も収録。それでいて値段は1000円+消費税というお値打ち価格。この価格設定でペイできるのだろうか?と心配になる、大丈夫なのか?国書刊行会。

「針聞書」については所蔵している九州国立博物館のサイトに解説があるのでそちらも参照のこと。

九州国立博物館 : 針聞書について

戦国時代のハラノムシ―「針聞書」のゆかいな病魔たち
長野 仁 東 昇
国書刊行会 (2007/05)
売り上げランキング: 46808

May 14, 2007 1:52:51 AM |

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Comments

へ~、もともとは針治療の本だったのですか!
では全うな医学書だったのですね。
実は家のすぐそばが、江戸時代以前から続く有名な針治療の診療所がありますので、もしかしたら所蔵してはるかもしれませんね。

Posted by: ひす | 2007.05.14 12:33 午後

書き忘れてました・・
リンク先で虫をいろいろ見ましたが、
どれもこれもデザインが秀逸ですね!
薬剤を調合して、トンでしまったときにでも見えたのかしらと思うほどに素敵ですね。

Posted by: ひす | 2007.05.14 12:43 午後

ヘビ状の奴なんかは、条虫とか回虫といった寄生虫を見たのだと思うんですが、他の奴はなんなんでしょうね。症状から意味が発生しそこに形が生まれるような感じなんでしょうけど。

Posted by: Hugo | 2007.05.14 01:49 午後

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