江戸時代のロリコン
氏家幹人の『江戸の少年』という本を読んでたら、余談として江戸時代の小児性愛者についての話が出てきて、ちょっと興味深いのでメモとして抜書きしておく。
たとえば『西鶴諸国ばなし』の一話「男地蔵」の主人公も、こよなく少女を愛する一人だった。
-京都北野のあたりで合羽のこはぜを作って日を送る独身男がいた。男は「西東をも知らぬ程」の少女たち、つまり未だいとけない童女たちを殊のほか可愛がり、彼女たちが好きそうなオモチャを作っては一緒になって遊んだ。おかげで家業に追われる親たちは大助かり、男をまるで仏のように誉め讃えたという。ところがこの男、童女愛玩が昂じた結果、美しい少女をみると、いたたまれなくなって思わず盗み去ってしまうという悪癖があった。二、三日可愛がったあとで必ず無事親元に返していたが、誘拐犯であることに変わりはない。ついにお上の知るところとなり、前科を糾弾された男は、いままでに数百人の童女をさらったことを白状した由-。ちなみに男が七歳前後の童女たちをどのように「愛」したかについては西鶴は何にも語っていない。北条家に仕える医師田中良庵の場合は、もう少し年齢の高い少女たちが対象だった。文政四年(1821)の序をもつ随筆『仮寝の夢』によれば、良庵の屋敷には男の家来は一人もおらず、諸事万端すべて十一、二歳の少女の裁量にゆだね、良庵からはなんの指図も与えなかったという。良庵の場合も、彼がこの少女とどのように接したのか明らかでないが、少女は数年で新しい少女と交替させられた。すなわち、良庵は少女が十五歳になると相応の家に縁組させたというのである。
『西鶴諸国ばなし』は井原西鶴が諸国より集めた奇妙な話を集めた説話集。西鶴は読んだことないんだけど、この本は面白そうなんで今度読んでみることにする。
ちなみに、氏家幹人の『江戸の少年』は江戸時代における少年少女にまつわる様々なエピソードから当時の社会を探る本で凄く面白い。お勧めです。
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江戸の少年 氏家 幹人 平凡社 1994-10 by G-Tools |
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西鶴諸国ばなし―現代語訳・西鶴 井原 西鶴 小学館 1992-07 by G-Tools |
Aug 7, 2005 1:20:08 AM | Permalink
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