内田百閒 ノラの迷い猫広告
久しぶりに内田百閒ネタで、百閒の愛猫ノラが行方不明になった時に、百閒が出した訊ね猫の新聞折込広告。
ノラが居なくなったのが1957年(昭和32年)3月27日のこと。この時の百閒の取り乱し様は随筆「ノラや」の中で自身が書いている。(引用しようと思ったんだけど、本が何処にあるのか判らない。というか何で俺は仕事場に私物の本をダンボール箱何箱も置いているのか?)「ノラや」の発表は「小説新潮 7月号」で失意の最中の執筆であった。前年の1955年6月25日には、盟友であった宮城道雄が列車から転落事故で死亡しており、百閒にとっては2年続けて親しきものを失う不幸に見舞われたことになる。
2回目の広告の周りに書かれている文字は、「たちわかれいなばの山のみねにおふる、まつとしきかばいまかへり来む」という歌で、猫が帰ってくるおまじないとのこと。現物はこの歌が赤色で刷られている。
Jul 12, 2005 11:38:55 PM | Permalink
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Comments
広告の現物写真を初めてみました。
そーか、こんなものが新聞の折り込み広告に⋯。
ちなみに個人的には、この話を笑えないんだよなあ。
我が家は完全室内飼いなので逃走されるおそれはないですが
もし、ウチの猫が行方不明になってしまったら
きっと似たような状態になるかと思うと⋯嗚呼、我ながら猫バカ。
Posted by: ほりー | 2005.07.13 01:20 午前
ほりーさん、こんばんは。
ウチは今まで5匹猫を飼ってるんですが、内3匹は室内飼いだったにも関わらず、家を抜け出してそのまま行方知れずです。
行方知れずだと、まだ何処かで元気に生きてるかもしれないという妄想の余地がありますが、一匹は自分の見てる目の前で(病気で)死なれて、この時は本当に辛かったです。というか、今でも思い出すと泣けてきます。
Posted by: Hugo | 2005.07.13 03:23 午前
内田百閒がノラの行方を捜して新聞に折り込み広告を出した。
それを見た近所に住む吉行淳之介は只者ではないと直感し
酒屋の御用聞きにこれは誰かを聞いた。
それで初めて百閒が近くに住んでいることを知ったという。
Posted by: こば | 2006.01.30 10:55 午後